腋窩多汗症
腋窩多汗症とは
腋窩多汗症(えきかたかんしょう)とは、わきの下に日常生活で困るほど多くの汗が出る状態をいいます。
暑いときや運動したときに汗をかくのは自然な反応ですが、腋窩多汗症では、気温や運動量にかかわらず汗が多く出ることがあります。
服の汗じみが気になる、においが心配で人前に出づらい、仕事や学校で集中しにくいなど、生活の質に影響することがあります。
多汗症には、原因となる病気や薬の影響がある「続発性多汗症」と、明らかな原因がない「原発性局所多汗症」があります。
わきの汗が急に増えた場合、片側だけ汗が多い場合、寝ている間にも多量の汗をかく場合などは、ほかの病気が隠れていないか確認が必要です。
当クリニックでは、汗の量だけでなく、いつから症状があるか、日常生活でどの程度困っているかを確認しながら、治療方法を検討します。
治療方法
腋窩多汗症の治療では、症状の程度や患者様の生活スタイルに合わせて治療方法を選びます。
💊外用薬
わきに塗るタイプの薬を使用します。
現在、原発性腋窩多汗症に対しては、保険適用の抗コリン外用薬があります。
抗コリン外用薬とは、汗を出す指令に関わる物質の働きを抑えることで、発汗を減らす薬です。
1日1回、決められた方法でわきに使用します。
使用後は、目や口に薬が入らないように注意し、手を洗うことが大切です。
💉ボツリヌス療法
汗を出す神経の働きを一時的に抑える治療です。
外用薬で十分な効果が得られない場合や、汗の量が多く生活に支障が大きい場合に検討されることがあります。
・その他の治療
症状が重い場合には、内服薬や手術などが検討されることもあります。ただし、副作用や適応を慎重に確認する必要があるため、医師と相談しながら判断します。
参考情報
日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 多汗症」
日本皮膚科学会「原発性局所多汗症診療ガイドライン2023年改訂版」
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